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保護者の方へ

起立性調節障害と高校選び——朝が辛い高校生とその保護者へ

通信制高校スペシャリスト|kokone編集部 編集長|DAEG, Inc.
2026年8月13日
japanese student at window

この記事の要点

  • 起立性調節障害(OD)は、朝の起床・登校が難しくなる身体的な状態です。「怠けている」「気持ちの問題」ではなく、自律神経の働きに関係した医学的な状態として理解されています。
  • 気になる症状が続く場合は、小児科・内科への相談を検討してみてください。この記事では医療的な診断や治療法には触れません。
  • 朝型の登校を前提としない高校(通信制高校など)の選び方を整理します。

「朝、どうしても起きられない」「学校に行こうとすると体が動かない」——このような状態が続いている高校生や、そのお子さんを持つ保護者の方へ向けて、起立性調節障害(OD)の基礎的な情報と、朝型を前提としない高校の選び方を整理します。

注意事項:この記事は一般的な情報をまとめたものです。医療的な診断・治療に関しては、医療機関へのご相談をお勧めします。


起立性調節障害とは

起立性調節障害(OD: Orthostatic Dysregulation)は、自律神経の調節がうまくいかなくなることで、特に朝の起床時や立ち上がりのタイミングに様々な症状が出る状態です。

日本小児心身医学会などの資料によると、思春期(10代)に多く見られ、症状の程度には個人差があります(正確な情報は医療機関や公開されている専門機関の資料を確認してください)。

代表的な症状の例(一般的に報告されているもの)
– 朝起きられない・起きても頭がぼーっとしている
– 立ち上がったときに立ちくらみ・めまいがする
– 午前中に調子が悪く、午後から回復することが多い
– 慢性的な疲労感・頭痛

※これらはあくまで一般的に報告されている症状の例です。これらの症状があるからといって起立性調節障害であるとは限りません。診断は医療機関で行います。


「怠け」「気持ちの問題」との違い

起立性調節障害は、本人が「起きようとしてもできない」という身体的な状態を伴います。「頑張れば起きられるはず」「気持ちの持ちよう」という捉え方では対応が難しいことがあります。

一般的には「午前中に調子が悪く、午後から回復する」というパターンが多く見られます。午後に元気そうに見えることで「怠けている」と思われやすいですが、これは症状の特徴である可能性があります。


医療機関への相談を検討するタイミング

以下のような状態が続く場合は、小児科・内科への相談を検討してみてください。医療機関への受診は、状態の把握と適切なサポートにつながります。

  • 朝の起床困難が週に複数日以上続いている
  • 立ち上がりのたびにめまいや気分の悪さがある
  • 登校が難しい状態が数週間以上続いている
  • 午前中の不調が繰り返されている

相談先の例:
– かかりつけの小児科・内科
– 思春期外来がある医療機関
– 学校のスクールカウンセラー(医療機関への橋渡しをしてくれる場合がある)

この記事では、治療法や薬の種類などについては扱いません。医療的な対応は医療機関へご確認ください。


朝型を前提としない進路の選択肢

起立性調節障害の症状がある場合、毎日朝から登校することが難しいケースがあります。そのような場合に、朝型の登校を前提としない進路を検討することが一つの選択肢になります。

通信制高校

通信制高校は、スクーリング(対面授業)の頻度が学校によって大きく異なります。

スクーリングのスタイル 特徴
年数日のみ(集中スクーリング型) 残りはレポートとオンラインで対応
週1〜2日の通学型 無理のない頻度で通学できる
週3〜5日の全日制に近いスタイル 通学の習慣を維持したい場合

体調によって登校できる日数が変わる場合も、スタイルに柔軟性のある通信制高校は選択肢のひとつになります。

学校を選ぶときに確認したいポイント
– スクーリングの頻度・時間帯(午前開始か午後開始か)
– 体調不良時の振替や欠席への対応方針
– 個別サポートがあるかどうか
– 医療機関との連携実績があるかどうか(ある学校もある)

サポート校

サポート校は、通信制高校と同時に在籍しながら学習・生活面のサポートを受けられる施設です。少人数・個別対応の環境が整っている場所が多く、体調の波がある時期でも継続しやすい仕組みがある学校もあります。

通信制高校とサポート校の費用は別々にかかるため、合計費用を事前に確認してください。


学校選びで確認しておきたいこと

起立性調節障害の症状がある場合、学校選びの段階で以下を確認しておくことをお勧めします。

  1. スクーリングの開始時間: 午後から始まるスクーリングがあるか
  2. 欠席・振替の対応: 体調不良時の欠席が単位に影響するかどうか
  3. 学校側の理解: 起立性調節障害についての認識・サポートの有無
  4. オンライン対応: スクーリングの一部をオンラインで代替できるか

これらは学校見学・個別相談の際に直接確認することができます。


よくある質問

Q. 起立性調節障害かどうか、自分で判断できますか?

自己判断はできません。「起立性調節障害かもしれない」と思う症状がある場合は、小児科・内科への受診を検討してください。診断は医師が行います。

Q. 通信制高校に転入した後、状態が回復したら全日制に戻れますか?

転校は学校によって可能な場合があります。ただし全日制への転入条件は各校によって異なります。将来の選択肢を広げたい場合は、転入先の学校に確認してみてください。

Q. 保護者として、どう関わればいいですか?

まず医療機関への相談を検討することをお勧めします。状態の原因が分かることで、学校・家庭双方での対応の方向性が立てやすくなります。子どもが「怠けているだけでは?」という視点ではなく、身体的な状態として理解することが、関わりの基本になります。


通信制高校の選び方・スクーリングの頻度などについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

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